国際看護

International nursing

研究活動

2.1 日本に暮らす外国人の健康をサポートするための研究や国際的な健康課題について研究を行っています。

2.2 現在実施中の研究
2.2.1 外国人のあんしんプロジェクト(2019年-現在)
自然災害や感染症パンデミック等の健康危機状況下で、日本に暮らす外国人が安心して暮らすために私たちができることを模索しています。2019年に実施したインタビュー調査では、外国人住民が直面する災害時の情報ニーズが明らかになりました。2020年度は、新型コロナウィルスパンデミックにおける情報ニーズをウェブ調査やツイッター分析を通じて、深堀しています。今後は、明らかになった情報ニーズに対応する情報システムの開発を目指します。
(本研究は、JR西日本あんしん社会財団の研究助成を受けて実施しています。課題名「大都市圏における訪日外国人を対象とした災害情報発信システム:SNSを活用した情報提供の倫理的・技術的課題の検討」)
 
2.2.2 女性の心身の健康に関する研究(2018年-現在)
女性の健康は、働き方や生活環境などの社会的要因の影響を大きく受けています。女性の心身の健康に関する研究では、主に職業が女性の心の健康に与える影響について明らかにしてきました。現在は、リプロダクティブヘルス(身体的要因)が、社会的要因を媒介して女性の健康に与える影響を研究しています。今後は、国際比較を通して、文化の影響についても検討していきます。
(本研究は、日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究の助成を受けて実施しています。課題名「早発初潮の社会的因果統合モデルの構築:ウィメンズヘルスの提言に向けた日英比較研究」)
 
2.2.3 精神障害のある人々の医療に関する研究(2019年-現在)
ICF(国際生活機能分類)では、個人の身体的・心理的・社会的な機能や活動、社会参加が阻害される時に、疾患が障害として経験されると考えています。本研究では、精神障害を有する人々が身体的な疾患にかかった時に直面する医療のバリアについて検討しています。精神障害の有無に限らず、公平な医療を受けることは、すべての人々に保証されるべき権利です。しかし、世界には、精神疾患に罹患することで差別を受け、医療を含めた社会サービスが充分に受けられないという現状があります。日本で行っているこの研究が、精神障害のある人々の障害を取り除く一助になることを目指しています。
(本研究は、三菱財団社会福祉事業・研究助成金を受けて実施しています。課題名「身体合併症を有する精神障害者に対する急性期医療:ミックスドメソッドによる公平で効果的な医療ケアの検討」)
 
2.2.4  その他
   周産期メンタルヘルスに関する研究や保健医療現場でのやさしい日本語に関する研究、災害時メンタルヘルスに関する研究に携わっています。

2.3 研究業績
メンバーのこれまでの研究業績はResearch Mapをご参照ください。
梅田麻希